前向きに諦める

私はタイ古式マッサージをやるようになってからというもの、自分の日常で起こる出来事に対して楽に「諦める」ことができるようになっていますが、それは「現実逃避」や「何も考えず行動しない」という意味ではありません。「諦観(たい(てい)かん)」、「諦聴(たい(てい)ちょう)」という熟語には「つまびらかにみる、聞く」という意味があり、自分の思いが実現できない理由がわかれば納得できて、その後の後悔や愚痴も持たずにいられます。ちなみに漢語の「諦」は、梵語のsatya(サトヤ)への訳語で、真理、道理を意味するそうです。

・人は変えられない。

・大きなチカラや勢いや流れやスローガンやポリシーは変えられない。

たとえ大きな渦や流れの中に自分があっても、ありとあらゆることを諦めていければ、なんとな~く乗り越えられると思います。自分の思いや行動を切り替えて適応させることはいくらでも可能です。でも、自分以外の物事を変えることは容易ではありません。完全や完璧は存在しないということを念頭に入れつつ、それを求めず、できる範囲でやれることをやり、柔軟に対処していけばいいのかな、と思います。その考えや行いは、それなりに頑張っていて自分を認めることにもなり、物事や出来事と折り合いをつけていけます。この感覚はタイ古式で身に付きました。

自分が変わっていくそのプロセスはとても面白いと感じます。タイ古式と出会う前は変化を恐れていましたが、今は時代や環境に伴う、向こうからやってくる変化を受け入れて進化していく自分を楽しんでいます。自分の固定概念から自由になると「自分軸」が創られ、安定します。